#07
中島ヒロトさん & 近藤夏子さん

4/5

ヒロト
俺、外でライブ観るとかあんまり好きじゃなかってん。今でこそ凄いはまったけど。
夏子
夏子も、野外フェス苦手です…でもはまったんや。
ヒロト
うん、メッチャはまった。今はもう毎年行ってる。フジロックの話したらまた30分くらいかかるけど(笑)
夏子
ははは!じゃあ、それはまた別の機会に聞かせてもらいます(笑)
ヒロト
そうやね(笑) で、初めて行って何見たらいいか分からんとこで、後輩に「ヒロトさん、リディムだけは絶対観といたほうがいいです」って言われて。で、観に行ったのよ。その時のステージは、メンバーの他に弦楽器も4人入った編成で。俺さ、ほんま漫画みたいやけど、曲がバンて始まって1分くらいで涙ダーッて出てきて。
夏子
マジで?
ヒロト
多分その環境、…山切り開いたみたいなところにステージがあって、弦の音色とバンドの音と彼のボーカルと、全てが凄く感動的で。ステージ終わるまでもうずーっと泣きっぱなし。(FM)802の人とか知ってるスタッフ周りに結構おったから、(泣いてるの気付かれないように)必死!
夏子
あははは!!恥ずかしい、ムリムリ(笑)
ヒロト
もう楽しすぎて!お客さんとかがワーッって踊ってるし。そんで好きになったのにすぐに解散してしまって…。でもそれからちょっと経った時に、ソロでファースト(アルバム)出しますってなって。アルバム聴いたら、リディムとはまた違うけど、すごく良くって。もう大好き。

夏子
ソロも好きになったんだ。
ヒロト
うん、(KEISHI TANAKAは)今は良く飲み行く友達でもあるし。俺、(FM)802のヘビーローテーションにも推薦して、一昨年かな?ヘビロになったりしたし。KEISHI TANAKAは俺が一生応援していこうと思う人。
夏子
へぇ~、絶対聴こう!勉強不足で知らなかった。ジャンルはなんなんですか?
ヒロト
ロックなんだけどシンガーソングライターなんで、弾き語りでツアーやったりも(する)。KEISHI TANAKAとのエピソードでいうと、彼がROOMSっていう弾き語りイベントを小っちゃいところで、例えば大阪ならdigmeoutとかでやっていて。ROOMSって対バン形式で仲良いアーティストを呼んで、KEISHIが弾き語り、その次にゲストが演って、最後に二人で一緒に歌って、ってやつを全国各地でやってんねんけど、俺1回やってん。
夏子
やったって、どういうことすか?
ヒロト
「今度のROOMSをヒロトさんとツーマンでやりたいです」って言われて。
夏子
いや、ヒロトさんアーティストちゃいますやん(笑)
ヒロト
そうやねん、「何言ってんねん、お前!?」って言ったわけ。そしたら、「トークやって」って。ヒロトさんがトークやったら、俺弾き語りするからって。それでツーマンやりたい。違うジャンル(の人)と1回やりたかったって言われて。俺マイク1本立てて、スタンダップトークやって、軽いオチ付けて。
夏子
まあ、出来るわな。ヒロトさんなら。
ヒロト
それは、もうゲロ吐くくらい緊張した。俺のこと知らん人もいっぱいおるしさ。でも、今を生きる同業者のシンガーソングライターとして、(夏子に)1回聴いてほしい。タナカケイシは、ほんま素晴らしい。(CDは)ニューレコードっていうところから出てて、めちゃくちゃ良いです。
夏子
絶対聴きます!!聴きたい。
ヒロト
このまま、もう1枚いくね。あとは、〝Suchmos″「THE KIDS」

Disc 06

『THE KIDS』
Suchmos

Amazon
夏子
あー!Suchmosは知ってる!!
ヒロト
まぁ、凄いっすわ。こんなやつ日本から出て来るねやって思った。今年はもう、いよいよエラい事なるんちゃう?
夏子
ほぼ洋楽ですよね。
ヒロト
まあ、歌詞は日本語なんだけど。彼らジャミロクワイがすごい好きで。R&Bヒップホップ。で、湘南育ち、6人組で移動全員スケボー。
夏子
(笑)マジで?
ヒロト
集まるのスケボー。で、海で歌ってみたいな。ヒップホップの連中ともちょっと繋がってて。ヨンスっていうボーカルが今、(FM)802でDJやってるけど、俺より全然年下やん?24、5なんかな?でも、もう俺なりたいもん、Suchmosに!!(FM)802の連中みんな言ってる。「なれるもんならヨンスになりたい」って。ヨンスの髪型の奴どんどん増えてる。
夏子
めっちゃ憧れてるやん(笑)でもかっこいいですもんね。
ヒロト
でも昔と違うのは(今の子は)全然かっこつけない。現場で会っても「俺ロックなんで」みたいなのとか全然ないし。「ヒロトさん、こんちわー!」みたいな(気さくさで)。でもステージ立ってるのを観ると、「はぁ~(Suchmosに)なりたい…!」って。「湘南で生まれたかったな~」て。
夏子
いやいや、湘南で生まれても全員Suchmosなれるわけちゃうからね(笑)。
ヒロト
そうやけどね(笑)。でも、ほんとにかっこいいです。「THE KIDS」っていう1番新しいアルバムは初週で多分10万枚くらい、いきなりパーンて売れたからね、今はもっと売れてるんじゃないかなあ?
夏子
ほんと、急にドーンていってますもんね。
ヒロト
Suchmosまだちゃんと聴いてないでしょ?「THE KIDS」ってアルバム。
夏子
うん、あの有名な曲しか分からないですもん。
ヒロト
「STAY TUNE」ね。CMソングにもなってるやつ。
夏子
そうです、「東京なんちゃら~♪」って歌ってるやつ。
ヒロト
あれ(「STAY TUNE」)、ミニ情報で言うとJ-WAVE(東京のFMラジオ局)の夜の番組でジングル制作頼んだやつやねんて。ようそんなんあるやん、Suchimosスタッフにも人気やから。
夏子
うんうん、ありますね。
ヒロト
最初は「Stay tune in 東京 Friday night~♪」っていう言葉しかなかってん。金曜日の夜の番組だったから。「Stay tune in 東京 Friday night~J-WAVE」っていうやつを、良いフレーズやったからか分からんけど曲にしよかってなったら、それがバーンて売れてんて。
夏子
えー!!あれジングルやったんや。でも、ちょっと納得。ジングルって、あの数秒にキャッチーな、絶対耳に残ります、口ずさめまっせっていうフレーズを使うじゃないですか。だからか!!だからあんな名曲なんか。
ヒロト
そう、かっこいいですね。じゃあ夏子、続いてどうぞ!
夏子
私の続いては、、〝JUDY AND MARY″(以下、ジュディマリ)です。
ヒロト
ジュディマリは良いですよ!!
夏子
ジュディマリはもちろん、自分のルーツでもあるんですけど、今でもずっと聴き続けてるアーティスト。解散しようと関係ない。解散ライブも行きました。1番最後のライブ行って、ライブビデオ買って…。
ヒロト
ビデオ買って(笑)。
夏子
まだビデオしかなかったら(笑)。でも、後々DVDも出たらそれも買って、っていうぐらい大好きで。YUKIさんの歌詞の世界観、正直ああいうタイプの歌詞の世界観を超える人はいないと思ってて。
ヒロト
ほんとすごいよね。今ソロでもそうやん。YUKIちゃんが描く世界っていうのはYUKIちゃんにしか書けない。
夏子
頭の中に何が浮かんだらあんな歌詞になるんやろとか。「くじら12号」とかも何であんなゲームの世界があんな名曲になんねやろとか、もう全部が全部、本当に脳みそ見せてほしいって思うアーティスト。
ヒロト
いや~そうね。
夏子
で、中でも私が選んだ1枚は「The Great Escape」っていうベストアルバムなんですけど、それを当時CDはもちろんやけど、当時高校生で、その時初めてバンド組んだんですけど、初めて買ったバンドスコアがその「The Great Escape」で!アルバム名からとって「ESCAPE ビーフラット」っていうバンド名にして。

Disc 07

『The Great Escape』
JUDY AND MARY

Amazon
ヒロト
あはは!まあ、ありがちな。意味は全然分からないけど。
そう、意味全然分からんけど(笑)。でも、とにかく好きで。シングル曲もいいんですけど、アルバムに入っている「Cheese "PIZZA"」っていう曲とか(大好き)。
ヒロト
「Cheese "PIZZA"」は(ラジオで)かけてたわ~
夏子
ほんま名曲でしょ!言葉のはめ方含め、カラオケで歌おうと思うと「あれ?どうやったっけ?」って思うぐらいYUKIちゃんにしかないリズム感とか言葉のリズムのはめ方をしてるから、そういう所も含めて「全てが神!」って思って。改めて今でも毎日聴くぐらい影響も受けてるし。最近は中学生が最近ジュディマリ好きなんですよっていうのも聞いたりするんですよ。
ヒロト
さっきの工藤静香の話じゃないけど、お父さんお母さんが聴いてて、それを好きになる子供とかもいるんかもね。ジュディマリは時代関係なく女の子に響くと思う。
夏子
時代関係ないっていうのは、まさにそうなんやなと思う。今でもカッコ良すぎるし。楽器の人たちも、それぞれこだわりとか個性がすごく強いバンド、だからこそ解散してしまったのかもしれないですけど、ギターにしてもドラムにしてもベースにしても、全員が個性強い!その中に最強の個性のYUKIちゃんがいるから、こんな最強バンドはこれから先、生まれへんのやろなって思う。
ヒロト
ちなみにCROSS FM(福岡のFMラジオ局)開局の時にあそこで喋っててんけど…
夏子
えっ!開局の時、喋ってたんですか?
ヒロト
うん。「開局しまーす!」て言ったの俺やもん。
夏子
ヒロトさん、何者なんですか(笑)?

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